ルセ旅行
Rousseという街がブルガリアにある。
RuseとかRusseとも表記するが、現地の文字を拝借するとPyceと綴ることになる。
ブルガリアの文字以外で、どの表記が正しいのか小生には分らないのであるが、フランス語風のRousseを好んで使用している。
Rousseは、大河ドナウに面したウィーンの街並みを模した街である。
また、対岸のルーマニア・Giurgiuとフレンドシップ橋(國境)で結ばれている。
小生の暮らすBucharest及び付近にない雰囲気の街なみは、ドナウ河畔のせいか広々としており、目に入る文字や耳に聞こえる言葉のせいもあろう異國情緒を感じざるを得ない。
これまでも10回ほど訪問しているので、異國の街といえども、小生にはルーマニアの地方都市よりも勝手知ったるところである。
今回は、欧州旅行中でルーマニアに立ち寄った妹御とその友人を連れての訪問となった。大相撲に興味の無い彼女達にはブルガリアとは明治乳業製品のイメージでしかないのであるが、名産のバラの香油については勉強してきたようだ。
日程的に日帰り旅行だったせいか、彼女達は多くは大くを望まず、ドナウ川岸と街の散策、名物料理とお土産という謙虚な要求だけであった。日帰りといってもBucharestからRousse行きのバスで往復すると、現地滞在時間は6時間余りである。
街の中心広場では、来る3月8日の國際女性の日の折に女性に渡されるプレゼントを売る屋台がたくさん出ていた。ルーマニアでもMărţişorとして知られるイヴェントであるが、ブルガリアでは男女間で相互にプレゼントをするそうだ。気位の高いルーマニア女性には、なんとも似合わない隣國の風習である。
小生は、無事に妹達の要求に応え、Rousseを後にしたのであった。
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