ルーマニア 晴れ時々曇り

ルーマニア・ブカレストに暮らす小生の備忘録。 連絡は、次のアドレスまで。迷惑メール以外は歓迎します。 Bucurestian(at)gmail.com

Monday, October 23, 2006

ビストリツァ旅行 Bistriţa, Romania

ビストリツァ旧市街へ続く道
奥に福音教会の塔が見える


ルーマニアの中北西部を占めるトランシルヴァニアに地方にBistriţa-Năsăud県がある。その県庁所在地がBistriţaである。一方でナサウドNăsăudという街もあるのだから、ナサウド市民には不満もあることだろう。県庁所在地としては比較的小さなドイツの影響を受けたというこの古都は、「ドラキュラ」という固有名詞のお陰でかろうじてその名が知られている。ドラキュラのモデルと言われるヴラド・ツェペシュ(Vlad Ţepeş)公の生家があるシギショアラほど、その名は決して轟いてはない。小説家ブラム・ストーカー(Bram Stoker)の著作『吸血鬼ドラキュラ』の冒頭に登場することにおいてにのみ名が残ったというべきであろう。

ドラキュラといえば、ルーマニアについて外國人がイメージするキーワードの上位に位置されるくらい有名でな言葉である。ストーカーの著作を読んだ人は、そんなに多くないと思われるが、映画化されたせいであろう、「日光を嫌い夜に活動する」「美女の鮮血を好む」「十字架とニンニクを嫌う」という奇抜な設定も合わせて有名になっている。因に、小生のドラキュラの思い出はというと幼児時代に見た藤子不二雄A原作のテレビアニメ「怪物くん」に登場したトマトジュースとを好むドラキュラと名乗る怪物だ。同年齢でも学生時代の友人だと鞭を手にして進むゲームソフトであろう。このように極東日本においてもこの程度にその名は知られているドラキュラである。

Bistriţaについては、13世紀以前の文献が見つかっていないのであるが、1241年から2年間のわたり西をめざすモンゴルの勢力によって制圧された経験からか、同じく東からの大勢力オスマン・トルコに備えて1465年より城塞都市として機能し始める。中央広場にある福音教会(Biserica Evanghelică)の塔は1470年から1564年に掛けて建築されているので、丁度この城塞都市の黎明期の建築物である。因に75m高さの塔はこの小さな街のシンボルとして知られている。今となっては、ルーマニア一地方の県庁所在都市といえども閑散とした街であり、観光客が目を向けるほど魅力があるとは思えない。併しながら、この中央広場とその周辺は、広々として且つのんびりとしていた。散策というよりも散歩に適している。

福音協会の塔


今回の旅行も日本からのお客様をお連れしての訪問であったが、丁度この日は秋の終わりとも言うべき日であったらしく、気温が著しく下がったとのこと。日中の最高気温が5度とは、実際の気温か天気予報からの情報かはいざ知らず地元の方が教えてくれた。道理で寒いはずである。お客様にはコートのご持参を薦めていたこともあり、体調への不具合は起こらなかったのが幸いである。
Bucharestより北方に位置するせいか、はたまた山間部の谷間に位置するせいか、紅葉は進んでおり、落葉も始まって結構な時間が経っているように見受けられた。マロニエの並木道を歩くと大きな枯れた葉がかさかさと風に呼応して季節を感じさせる。セーヌ河畔のマロニエも良いが、ビストリツァのマロニエの下を歩くのも良いものだ。マロニエの実も沢山転がっているのだが、これらは栗に似て非なるもの、つまり栃の実である。一般には食用にならない。栗ごはんを懐かしく思った。

地元のお客様から招待された夕食は、ストーカーが宿泊したというホテル「Coroana de Aur」のレストランでお世話になったが、栗ごはんは当然メニューには記載されておらず、ここぞとばかりに、ニンニク料理とトマトジュースを注文したが、誰も気付いてくれなかった。

参考サイト
Bistriţa Online http://www.bn.ro/bol/index.htm
Hotel Coroana de Aur http://www.hotel-coroana-de-aur.ro
怪物くん(テレビ朝日)http://www.tv-asahi-channel.com/anime/18.html
悪魔城ドラキュラシリーズ総合サイト http://www.konami.jp/gs/game/dracula/

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