ルーマニア 晴れ時々曇り

ルーマニア・ブカレストに暮らす小生の備忘録。 連絡は、次のアドレスまで。迷惑メール以外は歓迎します。 Bucurestian(at)gmail.com

Sunday, December 03, 2006

IWA Christmas Bazaar 2006

師走初めての日曜日となったこの日はROMEXPOで開催されたIWAのクリスマス・バザーに出掛けた。
ブカレスト市内で最大のヘラストラウ公園(Parcul Herăstrau)の近くに位置するROMEXPOは、ブカレストもしくはルーマニアで最大の展示・博覧会場である。クリスマス・バザーを開催するIWAとは、The International Women's Associationの通称である。なお、当イヴェントは、チャリティーとしての性格なので、入場券収入や売上金はその道へ寄付されると聞いている。

例年この時期に開催されるこのクリスマス・バザーに出掛けると、急に12月を意識してしまう。日本のように、12月を意識させられるテレビやラジオ、街中や店頭で視覚・聴覚を刺戟するクリスマス・ソングや、クリスマスツリーもしくはサンタクロースを見掛けることは、当地においては比較にならないほど少ない。加えて暖冬であると思われる今年においてはブカレストには11月初旬に一日だけ雪が舞った以外は見掛けないということも理由に挙げられるだろう。場内に入ると晩秋から急に冬に来たような錯覚に陥るのだが、暖房と熱気で大変暑い。この日は午前中日が昇ってから0度の外気だったので、あっという間に顔がホクホクしてきた。

このクリスマス・バザーに出店するのは、IWAルーマニア支部の構成メンバー國、企業、団体に分けることができる。小生の楽しみは、各國の特産品の購入やご当地料理に舌鼓を打つことである。どちらかといえば後者の方が楽しみである。その國のご婦人方が用意されたであろう手作りの家庭料理が食べられるのである。今回はクウェートの出店ブースでアラブ料理を3種類、クロアチアの出店ブースでは鰯のマリネを食べた。南蛮漬けに大変近いものであったので、米飯が恋しくなった。スロヴァキアの出店ブースでは、馬鈴薯のパンケーキ、アゼルバイジャンの出店ブースでは餃子というふうに。一方、ビールも楽しめる。スロヴァキアのTopvar、チェコのPilsner Urquell、アイルランドのGuinness、トルコの出店ブースでは、ルーマニアのRobemaがプラスティック・コップになみなみと注がれる。これらの中にはブカレストで流通していないものもあり、当地においては年に一度飲むことが出来る機会のなのである。


クウェートのブース
香辛料の香りがエキゾチック



フランスのブース
お國自慢のチーズとワインを提供。服装にも注目!


上の写真で少々は雰囲気をご想像いただけたかもしれない。スペインの出店ブースはやはりお國自慢の生ハムJamon serrano、イタリアの出店ブースは手作りマンマの味でラザニア。ロシアのブースではウオトカを飲むこともできた。店員にすすめられたがアルコール度数のきつい酒は受付けない小生なので、顔しかめて断りながら、今が旬のリトビネンコ事件を踏まえて「ポロニウム210を貰おうか」と声を掛けた。受付していた男性はテーブル越しにこう耳打ちした「おまえさんの國のブースで寿司を買いな」。なんとも機転の利いた受け答えに感心した。ちょっとして彼は外交官かも知れないなと思ったのは、帰宅してからであった。

会場は大きく2つに分けられており、CRAFTとFOODに分かれている。フードの方には、仮設ステージがあり、各國の取り分け少年少女が踊りや音楽を披露する。その前にはテーブルと椅子があり、食べ物と一緒に舞台を見ることが出来るが、すでに占拠されており、なかなか空きは出来ない。入場者と関係者で大混雑のなか、その一角の一団にはただ呆れた。大きなテーブルを大人計10人ほどで囲んでいるのだが、その大人数人が堂々と煙草を楽しんでいるのである。こんなことを書くからには、当然場内は禁煙である。話している言葉はルーマニア語。國際色のあるイヴェントにおいてホスト國の人間がこれではね。小生が指摘しても、煙は消えなかったことも加えておく。


各國に自発的に恥を晒すルーマニア人一団


フードエリアを満腹になるまで巡回していたせいか、CRAFT会場へ出向いたのは昼過ぎであった。ここでも特産品に目移りしたのであるが、サッカー好きの小生にうってつけの逸品が販売されていたのだ。スペインの出店ブースでレアル・マドリーの全(遠征)選手の直筆サイン入りボールというものである。先日チェンピオンズ・リーグでブカレスト遠征の際に用意したものという。因に価格は600ユーロ。日本円にしては9万円を越える値段である。小生は無論購入できなかったが、写真撮影は許して貰えたので、読者諸氏に公開したい。


レアル・マドリー直筆サインボール


併し、クリスマス・バザーなので、小生の事務デスクにも何か時期を感じさせるものはないかと思い、購入したのが、「お菓子の家」。スロヴァキアの出店ブースで例年出されているもので、生姜を練りこんだパンが基になっているという。当然口にしても良い。鏡餅のように時期が過ぎれば食べることもできるのだ。これを机に飾ってクリスマスを待つことにしよう。


「お菓子の家」
スロヴァキアの伝統的菓子細工


大変満足した一日であったが、たくさんの荷物を抱えて帰宅すると両腕が既に筋肉痛になっていた。




参考サイト
The International Women's Association of Bucharest http://www.iwabucharest.ro/
ROMEXPO http://www.romexpo.org/
Topvar http://www.topvar.sk/
Pilsner Urquell http://www.pilsner-urquell.com
Guinness http://www.guinness.com/
Robema http://www.robema.ro/

Labels:

0 Comments:

Post a Comment

<< Home