ルーマニア 晴れ時々曇り

ルーマニア・ブカレストに暮らす小生の備忘録。 連絡は、次のアドレスまで。迷惑メール以外は歓迎します。 Bucurestian(at)gmail.com

Saturday, November 04, 2006

2006-07 UEFAチャンピオンズリーグ 6(グループリーグE 第4節)

ステアウア・ブクレシュティが10年ぶりにグループリーグへ出場を果たした開催中の今季のUEFAチャンピオンズリーグ。ルーマニアのクラブとしても実に10年ぶりの出場となる。
4チームで争われるグループリーグも前節で一巡が終わり、この第4節からは2度目の顔合わせとなる。ステアウア・ブクレシュティは2週間前にホームに迎えたレアル・マドリーに1-4のスコアで大敗を喫していたことから、この日サンチャゴ・ベルナベウで行われる同じカードでのステアウア・ブクレシュティへの前評判も大変厳しいものであった。

小生は日本からのお客様との仕事もありマドリッドまで出掛けるわけにもかいかずテレビ観戦となったが、なんとテレビからはステアウア・ブクレシュティへの声援が聴こえてくるではないか!これは、当地の中継局の実況者や解説者という意味ではなく、スタンドからの声援である。中継では、このサンチャゴ・ベルナベウのスタジアムは65000人収容可能であること、今夜は15000人のステリストが詰め掛けているとのことだ。名誉ある欧州最高位の大会であり、世界的に人気クラブのレアル・マドリーのスタジアムにアウェイチームのサポーターが大挙して観戦に来ているのである。この数字は率にして23%だ。通常のサッカーの試合はアウェイである相手チームのサポーターに宛がわえる座席数は少数のものであるのに対し、この夜のレアル・マドリーサポーターは異なる雰囲気を味わったであろう。

試合はステリストの大声援の中、ステアウア・ブクレシュティが2週間前とは違った動きを見せた。前評判云々以前にもともと格が違う相手であるから善戦が精一杯と見られていたが、その精一杯をやってのけたといっても良い。結果は1-0でレアル・マドリーの勝利となったのだが、この1点はオウンゴール。レアル・マドリーの選手にはゴールを割らせなかったことは、格の違いから言っても大したものだと小生は考える。レアル・マドリーも決定的な好機を数回逃していたのだが、この試合は今後のリーグ戦だけでなく将来への大きな糧になるであろう。

ところで、テレビ中継の実況と解説は大変面白い。読者諸氏が容易に想像できる「叫び」だけではない。
映像の制作はスペインの放送局が提供しているのだが、音声の担当はルーマニアの放送局である。それゆえに贔屓の引き倒しと十分にいえる内容だ。日本であれば、プロ野球中継などにもそのような発言はあるが応援程度と割り切れるし、一応は公平な見地からの実況及び解説が行われている。一方、今回のサッカー中継は國際試合であるので贔屓の引き倒しが許されたのかも知れない。面白い表現がいくつかあった。「東欧から来たバルセロナ」。これは、ステアウア・ブクレシュティのユニホームの配色がスペインリーグのバルセロナと同じ赤と青であるところからだ。補足すると、スペインリーグにおける伝統の一戦は、レアル・マドリーとバルセロナの戦いであり、「El Clasico」と知られている。またステアウア・ブクレシュティの選手が一対一でボールを奪われると、「仕方ない。相手の方がサッカーを知っている」と格下を容認する。反対にステアウア・ブクレシュティの選手が好プレーで相手からボールを奪った時は「彼は(その相手より)14歳年上だから、サッカーを良く知っている」と解説者が言えば、合いの手を入れるように実況者が「でも、収入は相手の方が何千倍ですよ」と発言し二人で笑い声が放送されるのである。

敗戦とはいえ予想以上に健闘したステアウア・ブクレシュティのグループリーグ次の相手は、第1節において敵地で大勝した相手ディナモ・キエフをブカレストに迎えての一戦である。11月21日の21:45キックオフなので、極寒の中での観戦になるであろうが、小生は駆けつける。

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