ウィーン旅行 vol.2 Bruck an der Leitha
GyőrからWienへ向けて、列車に揺られると30分程度でハンガリー國境であるHegyeshalom駅へ着く。但し出國手続きはすでに車内で済ませていた。出入國審査官はGyőr駅で乗り込んでいたからである。
余談だが、面白いことにBudapest-Wienの2点間を鉄道で移動する時のハンガリー國境のスタンプは小生の日本國旅券には3種類ある。西からHegyeshalom、Győr、Budapestである。いづれも車内で押印されたのであるが、はじめの2つは地理的にも國境に近いので理解が及ぶのだが、Budapestだけは何故と考えても分らなかった、オーストリアからの列車がハンガリー入國後Budapestまで乗客乗降サーヴィスをしていないのなら分るが、そうでもなく、いくつかの駅に停車してそのたびに乗降客があるのだから。
Hegyeshalom駅を発った列車はすぐにオーストリア領に入り、間もなく最初の駅Nickelsdorfに到着。オーストリアの出入國審査官もHegyeshalomから列車に乗り込んでおり、既に仕事を終えた彼らはこの駅で下車するのである。Nickelsdorfから20分程進むとBruck an der Leithaに着く。ここまで来るとWienは目前である。併しながら、小生はいつも通り過ぎるこの駅で下車したくなった。駅前は栄えていないことは承知しているが、村ではなく町であろうと思っていたし、町なら食事や宿泊にも困らないであろう。また、それらは首都であり、観光大都市であるWienに比べると経済的なはずだ。万が一そのようなことが無ければ、駅に戻りWienへ向かえば良い。この駅から始発の近郊列車やハンガリーもしくは同じく隣國であるスロヴァキアの首都BratislavaからWienへ向かう列車が終日運行しているからである。このへんは旅慣れた感覚とでもいえるかもしれない。
スーツケースを曳きながら、日が暮れて無人になった駅を背にして、車が行き来する道を少々明るい法へ進む。するとすぐに小さな川に架かる橋を渡ることになった。この川が町の名前にあるder Leitha( Leitha川)である、Bruckが独語で「橋」の意味であるから、町の名前は「Leitha川に架かる橋」という風に読めよう。但し小生の渡った橋がその橋かどうかは不明である。
橋を渡るとスーパーマーケットBillaが暗闇に光を放っているが、閉店していた。普段の営業時間でなく暮という特別な時期だったからだろう。因に、ここ数年Billaはルーマニアにも進出している。ハイパーマーケットと呼ばれる大規模な店舗でもなく、大きめのスーパーマーケットというルーマニアには見ないスタイルである。併しながらオーストリアの本家は小型の店舗(日本のスーパーマーケットからコンビニエンスストアの売り場面積)を見かけることが多い。ついでながら、WienのSchwechat空港にもあり、空路でWienを発つ際には、土産物の買い忘れや義理土産、小腹の空いた時のスナックやワイン等を購入する時に重宝している。
Billaの灯を過ぎると、銀行や小店舗の看板がいくつか連なっておりその先に信号機まである。中心へ続く道であることに自信を深める。信号機のある交差点には鉄道と平行しているだろう。西へ東へ向かう車の通行料がそれなりにあった。また交差点からペンションの看板もあり、道路に面してドイツナンバーの観光バスが横付けされていた。
そのペンションへ訪問するも返答がない。
幸運なことに、そこへ丁度宿泊の団体客が外での食事から戻るとことで、宿のオーナーに取り次いでくれた。オーナーは隣接する別棟に住んでいるとのこと。宿泊費は朝食込みで25ユーロという価格。Wienまで列車やバスで30分~1時間ほどの距離であれば利用価値もあるというもの。
団体客はそのままペンションのレストランへ行きビールやコーヒーを注文していた。小生も誘われたのでその中の数人とご一緒して、オーストリアのビールを注文。彼らはドイツのErfurtからのご一行でWienとBratislavaへの年末年始旅行中とのこと。大晦日にはこのレストランでダンスパーティーをするのだとか、これにも誘われたのだが、大晦日の夜はいつもWienの市内中心でカウントダウンを見物するので断念する。ビールも1杯で切り上げ、明日に備えて部屋へ戻る。
参考サイト
Hegyeshalom http://www.hegyeshalom.hu/
Nickelsdorf http://www.nickelsdorf.at/
Bruck an der Leitha http://www.bruckleitha.at
Billa http://billa.at
Labels: 旅行:オーストリア Austria
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