ルーマニア 晴れ時々曇り

ルーマニア・ブカレストに暮らす小生の備忘録。 連絡は、次のアドレスまで。迷惑メール以外は歓迎します。 Bucurestian(at)gmail.com

Sunday, December 31, 2006

ウィーン旅行 vol.3 Bruck an der Leitha 2

Wien近郊のBruck an der Leithaという小さな町の宿で2006年の大晦日の朝を迎えた。
簡単なコンチネンタルスタイルの朝食には、オーストリアのパンの代名詞とも言えようカイザーロール(Kaiser Roll)が出てきた。ドイツ語圏ではゼンメル(Semmel)と呼ばれているパンである。オーストリアではカイザーゼンメルとも呼ばれる。
ウィーンの食べものと言えば、有名なものは「ウィンナー・シュニィツェル(ウィーン風カツレツ)」、そして世界に知られたケーキ「ザッハトルテ」が挙げられよう。併し小生の場合は、カイザーゼンメルもそれらに加えられる。
このパンは横に切り込みを入れ、そこにハムやチーズ等を挟んでサンドウィッチ風にして齧り付くのである。外はカリカリで中はしっとりとしたパンをもとに自分でサンドウィッチを作る楽しみも味わえるのである。面倒と思う人には、スゥエーデンスタイルの朝食(日本で言う「バイキング式」)の方が良いのかもしれないが、小生はオーストリアやドイツそしてまれにハンガリーなどでお目に掛かるこの朝食が好きだ。まず切り込み口にバターを塗るのであるが、パンは焼きたてで出されることは滅多にないので、思うようにはバターが塗れない。その上にハムやチーズや野菜を挟んでいくのであるが、この日はバターとハムのみ。勿論甘口風に切り込みにバターとジャムという組み合わせもある。因にこの宿の朝食には、はちみつの大きなボトルが各テーブルにあり気に入るままに使うことができた。このサーヴィスには感心した。
一方で飲み物はコーヒーとホットミルクがそれぞれポットに入れられて出される、小生は半々の割合で混ぜてカフェオレのように飲むのだが、これがカップ2杯から3杯分にもなる量。簡単な朝食で満腹になり、食後の散歩に出掛ける。


この日の朝食。残念ながら、はちみつの瓶は写ってない。


前夜に到着したせいので、街の様子はまだ分らない。
ウィーンに出発するのは昼過ぎでも構わないので、気楽に散歩を楽しむ。残念なことにこの朝は濃い霧が小さなこの街を覆い、見物するには良い条件とは言えない。
昨夜目印とした信号機のある交差点に続き商店街を5分ほど歩くと霧の中に聖堂が見えてきた。


霧の中のDie Dreifaltigkeitskirche(三位一体教会)


欧州の街は教会を中心に広がっていくことが多い。このBruck an der Leithaもその典型であり、教会の周りに広場があり、その広場を囲む形でカフェや商店そして銀行や役所が軒を連ねている。大晦日の午前中であるにも関わらず、それらの一部は開店していた。早速、カフェをめぐりをする。10分ほど歩いただけで満腹は解消されていないのだが、ここでデザート。いや本当はオーストリアのカフェに来ると、そのコーヒー及びケーキの素晴らしさから、いわゆる「別腹」扱いで受け入れてしまうのである。


新年を迎える縁起物のお菓子が並ぶ。
上の写真の右は、はしごを持った煙突掃除夫



2軒目のカフェにて。
コーヒーと水が、銀色の盆に載せられて出てこないのが意外だった。


カフェには結構な客がいて、天井の高いカフェでさまざまな笑い声が響く様子は、大晦日の朝には思えない雰囲気であった。地元のなじみが集まって、1年を振り返っているのだろう。日本だと大晦日の朝なんてみんな忙しく動き回っているイメージしかないので、新鮮な経験であった。

2軒目のカフェを出る頃には霧も消え、空は青く晴れ渡っていた。


霧が晴れると印象もまた違う。


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