ルーマニア 晴れ時々曇り

ルーマニア・ブカレストに暮らす小生の備忘録。 連絡は、次のアドレスまで。迷惑メール以外は歓迎します。 Bucurestian(at)gmail.com

Wednesday, May 30, 2007

ウィーン周辺旅行 vol.10 Brno 2

Břeclavへの始発列車にあわせて駅へ向かう。
夜間のBrno駅は駅舎へ入られないようになっている。
明け方の駅ではカフェに入り、ウィンナーコーヒーを注文する。
やや肌寒いのでビールではなく、コーヒーが飲みたくなったのだ。
前夜は眠っていないのだが、飛行機に乗り遅れることはできない。
目を覚ます為にもコーヒーを選択。

Brnoでのウィンナーコーヒー
ホイップクリームにヴァニラソースが掛かっていた


この始発列車は各駅停車で、BrnoからBřeclavまでの運行。
Wienへは、Břeclavで乗り換えをしなければならない。
Břeclavからの列車も各駅停車である。この2本の列車には観光客はまるで見掛けず、通勤・通学客が大勢乗っていた。
Wienでもう1度乗り換え、Wien国際空港まで列車で到着。フライトには十分間に合った。
機内では、昨夜会った若いアメリカ人指揮者がなんと隣席であった。スロヴァキア人スチュワーデスに一生懸命チェコ語で口説いていたのが印象的であった。
彼との話もそこそこに、小生は着陸まで深い眠りの中にいた。


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Tuesday, May 29, 2007

ウィーン周辺旅行 vol.9 Brno

昨日の移動とビールのお陰で、今朝の目覚めはいまひとつだった。
ホテルは駅の正面、部屋は駅舎を見下ろす側。列車の発着の音もチェコ語の構内アナウンスもしっかり聞こえてくるが、それほど気にならない。むしろチェコにいることを意識させられる。

今日はBrnoへ移動する。午後にアポイントメントが2件ある。
乗り換えなしのバスでの移動という方法もあったのだが、Brnoの鉄道駅の方が目的地に近いということもあり、昨日来た経路を辿る。HodonínからBřeclavへ行き、そこから乗り換えてBrnoへ向かうというものだ。BřeclavからBrnoへは列車で約30分。
1時間ほど乗り換え時間があったので、駅構内の寂れたビュッフェで休む。当然のようにテーブルにはビールを置いた。余談だが、チェコの駅には多くこのようなビュッフェが見られる。Hodonínのような小さな街の駅にもあった。セルフサーヴィスだが、軽食や定食をとることもできるし、やはり安い。
ところで、小生にとってBřeclavは、ちょっとした思い出がある。初めての外國旅行で欧州を周遊(スウェーデン、フィンランド、ハンガリー、オーストリア、チェコ)した際、Wienからチェコに列車で入國したのが、日の暮れた寒いこのBřeclav駅だった。Prahaへ行く乗換え駅として下車。入國審査もホームで受けた。当時(1996年3月)はまだ日本人観光客も査証が義務付けされており、その査証をWienの在オーストリアチェコ大使館で発行してもらった。このような記憶の断片が次々と思い出し、初めての外國旅行だけでなく、その時代を懐かしく思った。小生も歳をとるわけだ。

Břeclav駅


このビュフェではビールを2杯飲んだ。量にすると1リットルということになる。
日常、特に自宅ではビールを飲むことは殆ど無いのだが、旅行先とりわけチェコでは、1日に6-10杯くらい毎日のように飲んでしまう。喉が渇くからと言うようりも美味しいからなのだろう。但し冬場に旅行で来ても、トイレが近くなるにも関わらず、やはり飲んでしまう。

Brnoは確かチェコで第2の都市だったように記憶する。
この街も数回訪問しているのだが、市内中心は昔ながらの歴史ある佇まいである。
一方で郊外は高層集合住宅や工場が多くあり、そこには風情も何も無い。

Brnoの中心広場


アポイントメントは無事終了して、今夜は劇場でオペラ「ドン・カルロス」を鑑賞した。
開演前に劇場でプロンプター(Teleprompter)をしているアメリカ人指揮者と話をしたが、なんと彼は小生と同じ明日のWien発Bucharest行きの同じフライトに搭乗するという。Cluj-Napocaでの指揮者コンクールに参加するためだとか。

劇場はチェコらしく、幕間の休憩時の立食形式のビュッフェでビールが選べる。小生の経験では発泡ワインや赤白ワインが主流なのだが、ビールを置いてあるのはお国柄なんだろう。ただ瓶ビールだったのが残念だったが、数銘柄揃えていたのは流石と思った。かつてPrahaの有名なコンサートホール「芸術家の家(Rudolfinum)」では、ドラフトビールを飲んだ憶えがあるので、こちらを期待していた小生はやや残念なのだが、不平も言わず瓶ビールを注文。但し、観劇中に席を立てないので、2本飲むのは止めておいた。
オペラには満足したものの、ビールはまだ飲みたい。一方、明日の始発列車でWienへ戻り、Bucharest行きのフライトに間に合わせねばならない。1種のジレンマだ。そこでとった行動は宿をとらず、駅の近くで飲み明かすことだ。観劇で既に夜は遅く、始発列車までは6時間程度。バーは夜中には閉まるものの、幸いノンストップのインターネットカフェでもドラフトビールを提供していた。チェコ最後の夜も、やはり名物ビールを堪能した。

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Monday, May 28, 2007

ウィーン周辺旅行 vol.8 Hodonín "Restaurace U Šviháka"

Bratislava中央駅(Bratislava-Hlavna stanica駅)前にバスが到着した時には雨は小降りになっていた。間もなく止むであろうという感じだ。結局、小生は夕立に見舞われたということになるのだろう。首都の玄関口としては小さなこの駅はドナウと市内を見下ろす丘に位置しているものの駅のすぐ西側には更に高くなっているので、この時間と天候では周りよりもやや暗い。駅及び周辺には名物のビールを手にした酔っ払いをいつも見掛ける。治安が悪いと言えばそれまでだが、警察官のパトロールも頻繁であるのでそれほど心配するほどでもない。

次の目的地は隣國チェコのHodonínである。
かつては同じ國としてチェコ・スロヴァキアを形成していた両國は、國境の一部にモラヴァ川を設定している。Hodonínも南東にモラヴァ川を抱え、小さな橋を渡るとスロヴァキアになる。ただ、Bratislavaから鉄道で行く場合は、やや迂回となるルートを使うのが一般である。

Bratislavaからチェコへ向かう列車は、チェコに入國後間もなくBřeclav駅に必ず停車する。この駅はスロヴァキアとオーストリアからチェコに鉄道で入る玄関口といえるが、駅は小さく、街もとり立てて見るところも無い。小生は何度も宿泊地として滞在しているが、近郊の世界遺産を訪問するには良い立地と言えるだけで、それ以上でも以下でもない。

この駅はジャンクションとして機能しており、Wienからの列車は1時間程度でこの駅に到着、駅のすぐ南がオーストリアとチェコとの國境なので、出入國審査官も常駐している。また、Wien、Praha、BratislavaそしてWarsawを結ぶ幹線上にあり、この駅からは計5方向に線路が伸びており、そのうち4本が國際幹線である。ここから目的地のHodonínへは列車でWarsaw方面へ30分弱の距離である。幹線なので列車には困らない。

HodonínはBřeclav同様とり立てて観光客が立ち寄る街では無いと言える。
以前、この路線を利用した際に駅前に宿があるのが列車から見えたので、その復路に立ち寄って1泊したのが小生の初めての訪問だ。この滞在の際に見つけたものが、当地産のビールである。この街でビールを飲むなら全國に流通している銘柄ではなく、ここでしか飲めないという出来立てのビールを強くお薦めする。街の中心にあるレストラン「Restaurace U Šviháka」で提供されるビールである。レストランの一部に銅製醸造釜が配備されており、何種類かのビールを楽しめる。チェコ料理のメニューも大変多く、小さな街には珍しい充実したレストランである。Prahaのような大都市もしくは観光都市でもないので、料金も大変リーズナブル。1994年創業と歴史は浅いがコクの深い良いビールを出してくれる。





今日はWienとBratislavaそしてここHodonínで3ヶ國のビールを楽しんだことになる。

参考サイト
Břeclav www.breclav.org/
Hodonín http://www.hodonin.eu/
Švihák Hodonín http://pivni.info/pivovary/jihomoravsky-kraj/263-svihak-hodonin.html


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ウィーン周辺旅行 vol.7 Bratislava 2 

日が傾き始める頃に小生はWienを後にした。
予定通りに友人達にも会えたし、胃も満足だ。
向かった先は再びBratislava。船ではなく鉄道を利用する。因にBratislavaからWienへの鉄道切符は片道でも往復でも同額なのである。小生はWienからの切符は改めて買わず、昨日の切符を利用した。直線距離で60km程度の距離に2つの國の首都が位置しているので、観光客だけでなくとも人の往来があるのであろう。料金設定もこのような事情が考慮されているのだろうと考えた。

またしてもBratislavaには用がなく、今日の訪問も通過の為である。これから向かうチェコへは遠回りになる。旅費の節約という観点からは、多少恩恵があるものの、旅券へのスタンプを楽しみにしている時間のある小生には、特に苦にならない。

WienからBratislavaへの鉄道は列車によってで2つのルートがある。簡単に言うとドナウの右岸と左岸を進む。併し、ルートによってBratislavaへの列車は2つの異なる駅を発着とする。昨日は中央駅(Bratislava-Hlavna stanica駅)からドナウの北をWienへ向かった。今日はもう一方のルートでBratslava-Petrzalka駅行き乗り、この終着駅で降りた。この両駅間をつなぐ列車は一応あるのだが、適当なものが無く、チェコへ向かう小生は中央駅までバスで移動することになった。改札を出る頃に降り出した雨がやや強い。駅前のバス停は表示のみでベンチや屋根もない。バスが来るまでの10分少々小生は雨ざらしだった。



昨日船で潜ったBratislavaのランドマークNovi most(新しい橋)からドナウを見ると、天気のせいもあるが、また違った印象だ。川上のWienをふと思い出した。

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ウィーン周辺旅行 vol.6 Wien Konditorei "Oberlaa"  

Wienはカフェの街としても有名である。
昔から市民の社交の場として機能しているという。
イタリアのバール(Bar)では、カウンターでのエスプレッソ立ち飲みが日常であるのに対して、Wienのカフェでは、長居するする客が多いように思う。複数居ればおしゃべりやら議論が延々と続くイメージと言えば良いだろうか。単身の客は、読書したり備え付けの新聞を広げたりで、こちらも滞在時間が長い。殆どのカフェは静かなところが多く、落ち着きがあって小生は、この空間が好きだ。
市民は馴染みのカフェを持っているという。小生もWienには、馴染みのカフェ.....とまで言えないものの、気に入って通うところがある。その中の1つが、今回ご紹介するKonditorei "Oberlaa"である。Wein郊外のBaden Badean発祥で後にWienに進出したという人気のカフェ兼ケーキ店で軽食も扱っている。ショーケースに並ぶケーキ類にはいつも目移りさせられる。

ところでケーキもWienの名物である。恐らくは世界一有名なケーキであろう「ザッハトルテ(Sacher torte)」 はWien発祥である。フランスのParisもお菓子で有名であるが、これもWienからフランス國王ルイ16世に嫁いだマリー・アントワネット(Marie Antoinette)が菓子職人を同行させたことに由来するという話を聞いたことがある。

先ほど食べた「Figlmüller」のウィンナーシュニッツェルの満腹感も確かにあるのだが、ここは婦女子諸君の良く使う言葉で言うと「別腹」。この店は、市内中心に位置し、観光客が大変多く、先に述べたカフェのイメージとは違い大変賑やか。いつも混雑している。同行してくれた友人は、Wien在住の薫さんとBerlin在住の敬子さん。ドイツ語に明るい2人にケーキやコーヒーについて講釈して貰えた。2人は音楽家で現地の音楽事情などで話が盛り上がった。



ルーマニアでは、なかなかお目に掛かれない洗練されたケーキやコーヒーは、芸術と呼んでもいいだろう。職人の技や伝統を目と鼻と口で堪能したのであった。


参考サイト
Konditorei "oberlaa" http://www.oberlaa-wien.at/

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ウィーン周辺旅行 vol.5 Wien Restaurant "Figlmüller"  

一昨日夕方にWien國際空港に到着してWienとは逆の東へ向かい、昨日はドナウ川下りで昼には隣國スロヴァキアの首都Bratislavaへ到着、そしてその夕方には鉄道でWienへ。Wien在住のルーマニア人の友人達との再会をオーストリアの白ワインで祝い、積もった話で深夜まで充実の時を過ごす。

昨夜の不健康がたたり、今朝は朝寝坊。起床は9時すぎ。朝食は10時前に始める。観光地の宿でこんな時間に朝食を取っている観光客は殆ど居ない。みな精力的に朝早くから出掛けるのである。小生のWien訪問は友人達に会うことが目的の為、時間にはゆとりがある。むしろ現地在住の友人達は忙しく週明けの月曜日を過ごしているので、相手にしてもらえないと言う方が的を射ている。そんな中、小生の訪問に時間を割いてくれる友人には感謝せねばならない。

13時に友人達と待ち合わせて昼食へ。
ウィンナーシュニッツェル(Wiener Schnitzel)で大変有名なレストラン「Figlmüller」に入店。ここのウィンナーシュニッツェルは、その大きさで有名である。1996年以来何度もWienへ来ていて、その存在も知っているものの、今回が初めての体験である。Wienの他のレストランでは食べたことはあるものの、それらは至って普通のものだった。むしろ厚いトンカツの方が小生は好きである。併し、このレストランでは迷わず、この名物を注文する。
さて、その名物料理は皿よりはみ出た大きさで給仕される。決して小さな皿ではなく、まるでピザを連想させる大きさである。なるほどこれは忘れられないものだ。一方の肝心の味だが、こちらも素晴らしい。揚げ具合も良く、揚げ物につきものの油についても気にならなかった。
唯一後悔したのは、写真を撮るのを忘れてしまったことだ。
下記の参考サイトから写真を見ていただきたい。ENGLISH > FIGLMÜLLER > THE SCHNITZEL でウィンナーシュニッツェルの解説が英語で読めるが、写真はいまいち分りにくい。検索サイトで探していただく方が良いだろう。

参考サイト
Figlmüller http://www.figlmueller.at/

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Sunday, May 27, 2007

ウィーン周辺旅行 vol.4 Bratislava 

ドナウ川下りのために足を延ばしたて来たスロヴァキアの首都Bratislava。
昼食とビールを楽しんだ後は、名所を訪ねるでもなく旧市街を散策。
団体観光客が多いことに少々驚いた。殆どの観光客はWienとセットで訪問しているのだろう。

この街ではいつもガーリックスープを注文


國立劇場、記念撮影する団体観光客の姿も


旧市街を走る新型路面電車


散策は2時間程度で終了。
夕方には友人とWienで会う約束があるので、路面電車で鉄道駅へ行く。
この際に、車内で抜き打ちの検札に遭遇した。この街では始めての経験であったが、驚いたのは、停留所でもないところから係員は乗り込んで来たことだ。その地点では、路面電車が徐行から停車。乗客の乗降はないので、不正乗車を働いた乗客が逃走することも出来ない。これは不正乗車をしている客を確実に追い詰めることができるやり方だ。Bucharestでもこの方法を用いれば有効であろうと思われる。因に、小生はスーツケースの分までちゃんと正規の切符を所持していた為にお咎めなしであったのは、言うまでも無い。

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ウィーン周辺旅行 vol.3 ドナウ下り Hainburg an der donau - Bratislava 

昨夜のレストランで得た情報で、ここから隣国の首都Bratislavaまで夏季の金土日のみ船が出ているらしいとのこと。今日は日曜日。これは是非試してみたい。朝の散歩で桟橋の下見も済ませ、正確は情報を仕入れてきた。ただ、桟橋といっても無人で張り紙のみの情報はやや心もとない。

これが貴重な情報源


朝食を終えて、荷造りをしてチェックアウト。10時丁度の出航なのでカフェでコーヒーを1杯飲んで時間を潰す。9時半に桟橋に一番のりするもの誰も居ない。9時45分になっても乗客が集まりだすが船は見えず。9時50分になって警察官が2人到着、その場で出國審査が行われた。この航路は國際線なので、この作業は必須なのである。
遠くに見えた上りの船が桟橋に近づいて漸く一安心。どうやら船はスロヴァキア船籍のようだ。船尾に國旗が揺れていた。

船から桟橋を写す。最後の客が出国審査を受けている


船は意外と快適で飲食物の販売もある。全ての乗客はキャビンでなく風を受けるオープンスペースで過ごす。出航して間もなく左岸の前方の岩山の上に砦の跡のような建築物を見つける。



出航1時間で途中のDevinに停船。ここはスロヴァキア領で入國審査官は一人だけ。併し乗客の半分以上であるサイクリング客はここで下船した。
さらに30分ドナウを下ると、目的地のBratislavaである。間もなく右岸に有名なBratislava城が見えてきた。

テーブルを逆さにしたと譬えられるBratislava城は街のランドマーク


ドナウに架かる橋を潜れば、すぐに桟橋。但し入國審査はなかった。旅券のスタンプを期待していたので少々残念だった。桟橋から市内中央までは歩いてもすぐの距離。船での訪問は初めてであるが、ここも何度も訪問した街である。地理は頭に入っている。そろそろ昼時でいい具合に空腹なのだが、船で日光浴したせいか、この時は名物のビールが優先された。

参考サイト
Slovak Shipping and Ports – Passenger Shipping, JSC http://www.lod.sk

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ウィーン周辺旅行 vol.2 Hainburg an der donau 2 

この時期は夜明けも早く、窓の日差しで目を覚ましたのは6時すぎ。
シャワーを浴びて、朝食前に散歩する。青空の下の街並みは昨夕とはまた違って輝いていた。

奥へ歩いて見たくなる


サイクリング客を多く見かけた


ここを下ればドナウへ到着


ドナウに面したHainburg駅


散策して戻ると、小腹が空いてきた。宿に戻りオーソドックスなビュッフェ朝食をとる。コーヒーはメランジェを注文。オーストリアで小生が好んで飲むものだ。

カイザーゼンメルが旅情を掻きたてる



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Saturday, May 26, 2007

ウィーン周辺旅行 vol.1 Hainburg an der donau

小生、Wienには何度も訪問しているのだが、初夏のWienというのは初めてのことだ。
年末年始の滞在は1996年大晦日から継続中なのだが、兼ねてから夏のWienにも興味を持っていた。今回の旅行は、漸くその夢が叶った格好である。

ところでBucharestには、2つの空港がある。市内にあるAurel Vlaicu空港(通称Baneasa空港)と隣接するOtopeniにあるHenri Coanda空港(通称Otopeni空港)である。前者はチャーターフライトやLCCの発着が殆どで、後者はBucharest中心から19kmに位置するものの実質の空の玄関である。今回の私のフライトは、Aurel Vlaicu空港が閉鎖されていた為に、Henri Coanda空港発に変更された。チェクインカウンターには、列が出来ていたものの、これが一向に進まない。出発まで30分になろうとしているのにである。漸く私のチャックインになり、その理由が判明した。航空会社がこの空港を普段利用していないからであろう、システムが機械的に対応されておらず、手書きの搭乗券にグランドホステスが対応を追われていた。

フライトは時間通りに出発し、無事にWien国際空港に予定よりやや早く到着した。
初夏のWienは18時頃でも随分と明るい。日没まではまだ2-3時間あるだろう。
空港からはいつも列車でWien市内へ向かうのだが、今回は列車で市内とは逆の方向に進んでみた。予てから、この空港周辺を地図でチェックしていたのだが、この鉄道路線は、市内と空港そしてその先はドナウに沿って東へ進むので興味があったのである。そのようにして目をつけていた今夜の滞在地はドナウに面したHainburg an der donauである。


Hainburgの中心の教会

ドナウと山に挟まれた小さな街であるが、かつてはドナウと城壁に囲まれた街であり、現在もそれらを見ることができる。街の中心は教会であり、その周りに小さな広場があるという典型的な欧州の街のつくりである。その広場に宿で荷を解き、日の傾いた街を散策する。すでに観光案内所は営業時間を終えており、いくつかの飲食店は夏休みの張り紙をだしていた。

さて、この時期の名物料理といえば、白アスパラガスである。ドイツ同様オーストリアでもそうなのである。見るからに地元民御用達のレストランに入り、この時期の為に作られたであろう紙製のメニューにあった白アスパラガスの中から適当に選ぶ。小生はドイツ語が出来ない為に白アスパラガス料理であればそれで満足なのだ。同時にビールを注文する。銘柄はSchwechat。ウィーン国際空港のある街Schwechatに因んだ、言うならば地ビールだ。


白アスパラガス(チーズソース掛け)

味は予想以上に美味しかった、濃厚なチーズソースが食欲をそそった。一方のビールは特筆することはなかったが、冷えたビールは美味いものだ。
この料理を楽しむことは、今回の旅の目的の1つであり、初日に達成できたのは嬉しいものだ。幸先が良いなんて、験を担いでしまう。

参考サイト
Hainburg an der donau http://www.hainburg-donau.gv.at/
Schwechat bier http://www.schwechater.at/

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